こんにちは、最近は株についての勉強に力を入れているTKHです。
先日、『世界一やさしい 株の教科書 1年生』という本を読んだので、その本の紹介とレビューをさせていただきます!
読んでみた感想としては、
完全に投資について何も知らない人にとっては少し難しいかもしれないけど、株式投資をする上で知っておいた方が良い知識については大体網羅されているなー
という感じでした。
本の題名の通り、株初心者にはもちろんおすすめですが、すでに株式投資をしている方も収益アップにつながるヒントをこの本から得られるかもしれません。
どんな人が書いているの?
まずは本の著者についてですが、この本は「ジョン・シュウギョウ」さんが執筆された本です。
ジョン・シュウギョウさんは、韓国出身の方なのですが、韓国での軍隊服務中に日本語を勉強され、その後日本へ留学生として来日されたようです。
現在は日本で、投資教育家や経営コンサルタント、著述家として活動されています。(めっちゃ幅広く活躍されています。すごすぎます。)
株式投資についての本はいくつか出版されているのですが、特に売れているのは初心者向けの書籍が多く、今回ご紹介する『世界一やさしい 株の教科書 1年生』以外にも、
- 世界一やさしい 株の信用取引の教科書 1年生
- 世界一やさしい 株の練習帖1年生
- 世界一やさしい 空売りの練習帖 1年生
- etc…
などなど、 沢山の本を出版されています。
色々なお仕事と並行して、数多くの本を出版されるのはほんとにすごいですね。。
上記の通り、「世界一やさしい」シリーズはいくつか出版されているのですが、本記事でご紹介する『世界一やさしい 株の教科書 1年生』は、「世界一やさしい」シリーズの一番初めに出版された書籍となります。
どんな人におすすめ?
この本は以下のような方におすすめできそうだと思いました。
- 株式投資を始めてみたい人
- 自信を持って株取引をしたい人
株式投資を始めてみたい人
まず、第一におすすめしたいのは株式投資を始めてみたい方です。(本の題名からして当たり前ではありますね笑)
というのもこの本、株式投資に必要な基本的な知識はほぼ全て網羅されているのでは?と感じました。
ざっと、
- 株式投資とは?の説明
- 株価の決まり方
- 株価チャート表の見方
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
- etc…
など、株式投資を始める前には必ず知っておきたいポイントについて、ほぼ全て触れられていました。
一方、その分ボリュームがかなり多いので、投資について全く知識のない方の中にはついていくのが少し大変だと感じる方もいるかも知れません。
ただ、そんな方でもネットで用語を調べながらであれば問題なく読み進めてられるレベルだと私は感じたので、
一度読んでみて、「難しいよ!」と思った方は、スマホやPCを片手に読んでみていただければと思います。
自信を持って株取引をしたい人
続いておすすめした人は、すでに株式投資は始めているけど、銘柄選びや、エントリー、利確、損切りポイントに自信が持てていない方です。
株に限らず、私はこれまで投資関連の本はいくつか読んできたのですが、

TKH
で、結局どうすればいいの。。?
と思う本は結構あります。(単に私の本の選び方に問題がある可能性も否めません。笑)
例えばテクニカル分析だと、水平線やトレンド線の引き方、MACDやRSIなどの見方など、色々な分析手法が紹介されているものの、
具体的に「これがこうなったら購入しましょう!」とまで書かれている本は少ない気がします。
その点においてこの本は、
- 株を購入するタイミング
- 利確と損切りのタイミング
- 購入する株の選び方
以上、全てにおいて具体的に記載されています。
特にこれまでなんとなくで銘柄を選んで、購入・売却されてきた方にとっては、タイミングを判断するための材料が増えると思うので、ぜひ読んでみてほしいです。
おすすめのポイントは?
個人的に本書のおすすめポイントは以下だと思いました。
- 考え方がシンプルで頭が整理された状態で読み進められる
- テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方を学べる
考え方がシンプルで頭が整理された状態で読み進められる
特に投資初心者の方は、投資関連の本を読み終えて、

わからない人①
結局何が重要だったの?

わからない人②
結局これから何を考えればいいんだっけ?
と感じたことのある方はいるのではないでしょうか。
私はあります!笑
前述の内容と少し被るのですが、チャートの各指標の見方や、経済的にどういうニュースが流れると株価や為替が動きやすいのかは書かれていても、
結局、具体期に何が重要で、何を意識して取引をすればよいかが書かれていないことはまぁまぁあるんですよね。(改めてですが、単に私の本の選び方に問題がある可能性は否めません。)
一方でこの本は、株式投資において、以下の点だけを意識すれば良いと本の序盤で言い切っています。
- どの銘柄を選ぶか
- いつ買うか
- いつ売るか
はい、当たり前のことですね。笑
ただ、この前置きがない状態で、情報が大量に詰まっている本を読むと、読み終える頃には頭の中が混乱して、「結局何を意識すればいいんだっけ?」状態にかねません。
この本では、「上記の3点を意識してください。」と言い切った上でそれぞれを決める方法について説明されているので、常に頭の中が整理された状態で読み進められている感覚がありました。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方を学べる
株に限らず、投資で利益をあげるための分析手法には、「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」があるのですが、この本ではその両方を学ぶことができます。
投資関連の書籍は、テクニカル分析特化の本や、ファンダメンタルズ分析特化の本が結構多いんですよね。
実際、現役の投資家さんの中でも、

テクニカル
大好きマン
俺はテクニカル分析一本だぜ!

ファンダ
大好きウーマン
私はファンダメンタルズ分析しかしないわ!
という方は、ちらほらいらっしゃいます。
ただ、テクニカルとファンダメンタルズの片方しか見ていないと、思いも寄らない値動きに反応することができず、思わぬ損失を被ることになりかねません。
自分のやりやすいスタイルで投資することもとても大切なのですが、
この本では、どちらかだけを見るのではなくて、両方大切なので両方気をみて投資していきましょうと言われています。
もう少し詳しく本の内容に触れると、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析それぞれ、以下のような指標の説明と使い方について詳しく説明されていました。
- 移動平均線
- MACD
- ボリンジャーバンド
- etc…
- PER
- PBR
- etc…
以上のラインナップを見ると、

株経験者さん
その指標はもう知っているよ。
という方もいるかもしれませんが、
特にテクニカル分析については、著者独自の使い方がめちゃくちゃ詳しく紹介されているので、これまでとは違う視点を増やすきっかけになるかもしれませんよ。
ここで、株未経験者さんへ向けて、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析とは何か、簡単に説明を載せておきます。
株価や為替の値動きのパターンを分析して、今後の値動きを予測する手法です。過去の価格や出来高(取引量)などのデータをもとに、チャートを読み解くことで売買のタイミングを判断します。
企業の業績や経済状況を分析して、株価の適正な価値を判断する投資手法です。企業の財務状況や業界の動向、景気の影響などを考慮し、「この会社の株は将来的に成長するのか?」を見極めます。
その他に書かれていることは?
ここからは、前述の内容以外で本書にどのようなことが書かれていたか、簡単にご紹介します。
- 購入する株の選ぶ時に使うツールと使い方
- ポートフォリオの作成・管理の仕方
購入する株の選ぶ時に使うツールと使い方

悩める人
銘柄が多すぎてどれを買えばいいか全然わからないよ、、
という方は、なんとなく株取引をしている方の中では特に多いのではないでしょうか。
株って、FXや暗号資産と比較すると投資対象が大量にあるので、銘柄選びはとても悩むポイントですよね。(それが株指揮投資ならではの楽しいポイントでもあるのですが。)
本書には、そんな方にも参考になるかもしれない銘柄選びに使えるツールとその使い方が紹介されています。
ただ注意点として、この本で紹介されている銘柄選びのツールと利用方法は、この本で紹介されているテクニカル分析に繋げるためのものです。
この本に書かれているツールを利用して銘柄を選ぶのであれば、この本に書かれているテクニカル分析を必ずしなければないかというとそうではないのですが、
投資スタイルの合わない方にとっては、この探し方はあまり参考にならないかもなーとも思いました。
気になる方はチェックしてみてください。
ポートフォリオの管理の仕方

知らない人
ポートフォリオ?なにそれおいしいの?
株初心者さんの中にはこのような方も多いのではないでしょうか。
ここで言うポートフォリオとは、自分が保有している(または監視している)株や投資信託の状況を一覧で管理できる機能のことです。
(確定拠出年金などのポートフォリオと言うと、投資先の分散割合が書かれたものをイメージされるかもしれませんが、今回はそれではありません。)
本書は株式投資についての書籍なので、株式投資においてのポートフォリオ管理方法について説明されているのですが、これまた具体的でめちゃくちゃわかりやすいです。
紹介されているポートフォリオ管理の方法は、本書で紹介されている取引方法に沿った内容ではあるのですが、
正直、これまで適当にポートフォリオ管理をされてきた方や、そもそもポートフォリオ管理されていない方は、本書の管理方法を参考にすると、とてもスッキリしたポートフォリオを作成することができると思います。
こちらも気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ・感想
以上、『世界一やさしい 株の教科書 1年生』のご紹介でした!
今回ご紹介した内容はほんの一部で、この他にも、
- 逆指値注文の説明とすゝめ
- グランビルの法則の説明と売買での使い方
- 日々のニュースの捉え方
- etc…
などなど、株初心者にとっても嬉しい情報が盛り沢山です!
株式投資を始めたばかりの方や、株に興味があるけどいま一歩踏み出せない方にとっては株で稼ぐイメージを掴むことができる一冊になっている思います。
あと、本書を読んでいて度々でてきた、株式を愛人に例えた話は面白い上に妙に納得できて個人的に好きでした。笑
気になっかたはぜひ本書を手にとって見てください!
それでは皆さん、良い投資ライフを!