気になる人

「バリュー株投資」って名前は聞くけど実際どうなの?

迷っている人

バリュー株投資を始めたいけど、何から学べばいいの…?

そう思っている方向けに、

今回は、初心者向けの入門書から、財務分析や企業価値評価の本格的なノウハウが学べる本まで、

バリュー株投資を学べるおすすめの書籍を5冊厳選してご紹介します!

バリュー株投資は、割安で放置されている企業を選び抜き、本質的な価値が評価されるまで待つことで、大きなリターンを狙う投資法です。

しかし、「割安さ」や「将来性」の見極め方など、具体的な手法・戦略を学ばなければ、安定した利益をあげることは難しいです。

ぜひ本記事を通して、自分のレベルやスタイルに合った一冊を見つけ、バリュー株投資成功への糧にしてください!

この記事で紹介する本は、株式投資の「か」の字も知らない方には難しく感じる本が多いかもしれません。完全初心者の方は、株式投資の全体像を把握するためにも、こちらで紹介している本から読むことをおすすめします。

1. マンガでわかる ベンジャミン・グレアムの投資術

書籍概要
  • 書籍名  :マンガでわかる ベンジャミン・グレアムの投資術
  • 著者   :ループスプロダクション(著)、かぶ1000(総監修)、ひげ羽扇(漫画)
  • 出版社  :スタンダーズ(日本出版販売株式会社)
  • 発売日  :2022年9月22日
  • ページ数 :176ページ
  • 価格   :1,760円(税込み)

この本では、超有名投資家ベンジャミン・グレアムのバリュー投資哲学を学ぶことができます。

マンガ形式ということもあり、バリュー株投資がどんなものか軽く学びたい方に特におすすめです。

TKH(私)

ストーリー形式なので、内容が記憶に残りやすいのもおすすめポイントです!

また、本書は現代のバリュー株投資家「かぶ1000」氏が監修しており、グレアムの投資手法が現代風にわかりやすく解説されています。

マンガながら、財務分析や安全域など少し踏み込んだ内容にも触れらているので、基礎だけでなく実践へつなげたい初心者にもおすすめです!

この本で学べること
  • 割安株を見つけるための基本概念
  • 財務分析の基本アプローチ
  • バフェットをはじめとする弟子たちの成果を通して教義の実践価値を知る
  • 長期保有で成果を得るための心構え
  • グレアムの投資哲学
こんな人におすすめ
  • バリュー株投資の全体像を学びたい方
  • 有名投資家の生涯と考えに興味のある方
  • バリュー株投資をマンガ形式で学びたい方(※本の全てがマンガというわけではありません。)

本格的なファンダメンタル分析や数値計算を学びたい方は物足りなく感じるかもしれません。
ファンダメンタルズ分析の学習は、こちらで紹介している本がおすすめです。

2. 成長株・バリュー株投資のきほん

書籍概要
  • 書籍名  :成長株・バリュー株投資のきほん
  • 著者   :臼田正彦
  • 出版社  :日経BP 日本経済新聞出版
  • 発売日  :2025年6月18日
  • ページ数 :232ページ
  • 価格   :1,100円(税込)

この本では、成長株とバリュー株の違いと共通点や、指標の使い分け個別株選びの手法を学ぶことができます。

成長株とバリュー株の違いは、

  • PERが低い    → すなわちバリュー株?
  • 売上が伸びている → すなわち成長株?

のような感じで安易に判断されがちですが、PERや売上だけを見ていてはその企業の本質を見抜くことができません

「PERが低い」でいうと、「バリュー株の可能性がある」というのが正解で、本当にバリュー株かどうかはより詳しい企業調査が必要になります。

と、こんな感じの解説がされているのが本書です。

バリュー株だけでなく成長株についても説明もされている本書ですが、

それぞれの違いと共通点知っておくことで、安定した一貫性のある投資判断ができるようになるので、

興味ない人

バリュー株にしか興味ないんだけど……

という方もぜひ読んでみていただければと思います!

この本で学べること
  • 割安株と成長株の違いと共通点
  • PBR, PERの仕組みと使い方
  • 事業価値の考え方とDCF法の概要
  • 成長株に潜むリスクと魅力
  • 成長株の信頼性を見極める指標(ROE・投資キャッシュフローなど)
こんな人におすすめ
  • 成長株についても興味のある方
  • 実用的な指標の使い方や判断基準を学びたい方
  • 入門書を読み終えて、もう少し専門性を高めたい方

ファンダメンタルズ的な指標の解説はあるものの、財務諸表の読み方などの解説はありません。
ファンダメンタルズ分析の学習は、こちらで紹介している本がおすすめです。

3. バリュー投資の億り人が教える 新NISA「成長投資枠」で1億円

書籍概要
  • 書籍名  :バリュー投資の億り人が教える 新NISA「成長投資枠」で1億円-10日で学ぶ10年10倍株の探し方
  • 著者   :DAIBOUCHOU
  • 出版社  :東洋経済新報社
  • 発売日  :2024年8月28日
  • ページ数 :272ページ
  • 価格   :1,980円(税込)

この本では、新NISA使った割安成長株の運用方法を学ぶことができます。

割安成長株とは、将来の成長が期待できるのに、現在の株価は割安になっている銘柄のことを指します。

TKH(私)

今はまずまずでも、将来の伸びに期待する投資手法ですね!

そんな割安成長株と、2024年1月からスタートした新NISAの成長投資枠を組み合わせた投資手法が紹介されている本書ですが、

書名に反さず、制度名「成長投資枠」を使い切る実践的な手法が解説されています。

付録として、著者が実際に保有している銘柄ベスト100が掲載されているので、具体的なおすすめ銘柄を知りたい方には特におすすめです!

この本で学べること
  • 割安成長株の選び方
  • 新NISA成長投資枠の活用法
  • 超分散ポートフォリオの構築法
  • 中長期投資のリスク管理法
  • 著者の保有銘柄ベスト100紹介
こんな人におすすめ
  • 新NISAの成長投資枠で個別株投資を始めたい方
  • 割安成長株(GARP)に興味がある方
  • 分散投資について学びたい方
  • 具体的なおすすめ銘柄を知りたい方

新NISA枠(成長+つみたて)を前提とした内容なので、通常口座とは戦略が異なる点には注意が必要です。

4. 謎のトレーダー「しん」の〈株〉バリュー投資法

書籍概要
  • 書籍名    :謎のトレーダー「しん」の〈株〉バリュー投資法
  • 著者     :しん
  • 出版社    :かんき出版
  • 発売日(紙版) :2005年2月7日(初版)
  • 発行日(電子版):2024年4月26日
  • ページ数   :186ページ
  • 価格     :電子版 2,200円(税込)

本書では、個人投資家「しん」氏がファンダメンタルズ分析をメインに実際に資産を増やした手法を学ぶことができます。

3年で資産20倍・1億円超えを達成されたようです!すごい!

古くから読み続けられている書籍ということもあり、バリュー株投資について体系的に学ぶことができます。

特に、バリュー株投資におけるファンダメンタルズ分析について詳しく解説されているので、

バリュー初心者

バリュー株?PERが低い株のことでしょ?

のような、ざっくりとしか理解できていない方は、本書から多くのことを得られると思います。

20年越しに電子版が発売されるほど読み親しまれている書籍なので、バリュー株投資メインでやっていく方は、一読する価値アリです!

この本で学べること
  • 財務諸表の読み取り方
  • バリュー銘柄の判定基準
  • 中長期保有を前提とした売買の判断基準
  • バリュー株投資のポートフォリオ構築法
  • 著者が3年で20倍の実績を出した体験談
こんな人におすすめ
  • バリュー株投資におけるファンダメンタルズ分析を学びたい方
  • バリュー株投資におけるポートフォリオの作り方を知りたい方
  • 確実性のある方法で資産を築きたい方

2025年現在、本書の紙版は入手困難です。電子版が2024年に発売されているので、電子版を購入するのがおすすめです。

5. 真のバリュー投資のための智慧と実践

書籍概要
  • 書籍名  :真のバリュー投資のための智慧と実践
  • 著者   :柳下裕紀
  • 出版社  :金融財政事情研究会
  • 発売日  :2025年5月27日
  • ページ数 :700ページ
  • 価格   :5,280円(税込)

この本からは、バリュー株投資において企業を定量・定性分析する手法を学ぶことができます。

ここで、定量分析と定性分析ってなに?という方向けにそれぞれ簡単に解説します。

定「量」分析とは

企業を数字で分析する方法です。
企業の決算書(財務三表)を使って、具体的な数値から企業の現在の価値や健全性、将来性を評価します。

定「性」分析とは

数字では表せない要素を読み解く分析です。
企業のビジネスモデルや経営の質、競争力など、将来的な持続性を判断します。

上記の通り、定量分析で現在の企業の価値を、定性分析で将来性を判断することができます。

例えば、いま業績が良くても、競争優位性がなければ将来は危うかったり、

逆に、いまは赤字でも革新的なビジネスモデルがあれば将来化ける可能性があるといったような感じです。

上記はざっくりとした説明なのですが、

本書ではこれらの分析の理論だけでなく、具体的な企業を使った実践法まで紹介されています!

ページ数が多い上に、内容はなかなか高度になっているので、株中級者〜上級者向けの書籍といったところでしょうか。

すでに他の書籍などで基礎を学びきった方におすすめです!

この本で学べること
  • 企業価値の本質を探る分析方法
  • 参入障壁とビジネスモデル評価
  • ROICやキャッシュフローを使った企業評価
  • M&Aによる価値創造の仕組み
  • 分析の実践的な使い方(13社を使った例で解説)
  • 複利価値創造の判断方法
こんな人におすすめ
  • プロレベルの分析手法を学びたい中〜上級者
  • 定性・定量分析による実践的な投資判断を身につけたい方
  • 日本株と米国株の両方に興味のある方

前述の通り、本書はかなりのボリュームがあります。自信のない方は、当ページで紹介している他の書籍や、こちらで紹介している書籍から読み始めるのがおすすめです。

さいごに

以上、バリュー株投資を学べるおすすめの書籍5冊のご紹介でした!

バリュー株投資は、「安く買って、高く評価されるまで待つ」シンプルな投資法ですが、

その「安さ」の見極めには正しい知識と考え方が欠かせません。

今回ご紹介した5冊は、投資を始めたばかりの方から、

本格的な分析手法を学びたい上級者まで、ニーズの合う読者は様々だったと思います。

ぜひ、あなたにぴったりの一冊を見つけ、じっくりと読み込んでみてください。

そして得た知識を実践につなげ、着実な資産形成の道を歩んでいきましょう!

それでは皆さん、よい投資ライフを!